病院に就職を考えているものの、このような悩みをありませんか?
- 「病院で理学療法士の仕事とは?」
- 「ライフワークバランスに合う?」
- 「病院の給料はどのくらい?」
医療施設を中心として、介護施設や福祉施設、行政機関など、リハビリテーションの専門家として様々な場所で活躍しているのが理学療法士です。
PT協会の統計調査によると、2024年3月末時点で、会員の76%以上が医療法関連の病院やクリニックに勤務しています。
私は医療・介護・行政分野で10年間以上勤務していました。職場では新人PTや後輩PTのメンターをしてきたからこそ、病院で働く理学療法士のやりがいや悩みをより熟知しています。
この記事では、「病院に就職・転職をする前に押さえておきたいポイント」を紹介します。
この記事を読めば、病院について以下のことが分かります。
私が病院勤務で体験したことを中心に掲載しました。ブログを読んでいただき、病院勤務がご自身に合うか、ぜひ最後まで読んでください。
病院におけるPTの役割
病院において、PTの役割は患者さんが抱える障害や病気に応じたリハビリテーションを提供し、身体機能の回復や生活の質を高める支援をすることです。
病院やクリニックはリハビリテーション行為は医療法によって定められています。
医療法1条の2
「医療は、生命の尊重と個人の尊厳の保持を旨とし、医師、歯科医師、薬剤師、看護師その他の医療の担い手と医療を受ける者との信頼関係に基づき、及び医療を受ける者の心身の状況に応じて行われるとともに、その内容は、単に治療のみならず、疾病の予防のための措置及びリハビリテーションを含む良質かつ適切なものでなければならない。」

病院なら医療法、老健なら介護保険制度と勤務先で法律根拠が異なることを押さえておきましょう!
PTが病院で働くメリット

幅広い症例が経験できる
急性期や回復期病棟では、幅広い年齢層やさまざまな疾患に対応するため、豊富な臨床経験を積み、幅広い知識や技術を学ぶことができます。
就活時期に、養成校の先生から、

最初は病院に就職しなさい!
とアドバイスを受けたことはありませんか?
実際、新卒の半数以上が病院勤務からキャリアスタートする傾向にあります。
また、PTの在籍数が多い病院では、勉強会や研究、先輩から教育が受けられ、スキルアップしやすい環境が整っている点も魅力の一つと言えます。
他職種との連携が学べる
病院では、患者さんに対し幅広い知見を活かした最適なリハビリが提供ができます。なぜなら、リハビリ専門職だけでなく、医師や看護師、介護士、栄養士、薬剤師など、様々な職種と連携する機会が多いからです。
他職種の知見を得ることで、患者への理解が深まり、入院期間が短い患者に対しても最適なリハビリ計画を提供できるようになります。
チーム医療の現場で働くため、他の医療従事者とのコミュニケーション能力や連携スキルが自然と養われます。
医療機器や設備が従事している
病院では、最先端の医療技術を活用したリハビリが提供できます。
多くの病院には、検査や治療を目的とする医療機器設備が充実しています。また、特に総合病院やリハビリテーション病院では高度な医療機器が揃っており、効果的な治療が可能です。

老健では日常生活動作訓練が中心となるため、物理療法を用いる施設は少ないですね。
PTが病院で働くデメリット
業務量が多い
病院勤務は通常、フルタイムのシフト勤務が求められるため、自由な時間を取りづらい場合があります。リハビリ計画や退院サマリー、カンファレンス記録といった書類業務に加え、勉強会や研修などにより業務時間が不規則になりがちです。
さらに、病院の委員会や催事の幹事などのリハビリ以外の業務が加わります。
特に子育て世代のPTの場合、同僚や家族などの支援が必要となるケースが多いため、在籍数が少ない施設は注意が必要です。
専門分野を追求しづらい
病院は「治療」に特化した機関であり、安全かつ効果的にリハビリが実施できるためプロトコール(手順やガイドラインなど)が存在します。そのため、スムーズに業務が遂行できる反面、特定の専門分野の知識や技術を磨く機会が制限され、モチベーションの低下につながることがあります。
厚労省によると、理学療法士の平均勤続年数は7. 3年と短いのが特徴です。しかし、業界の転職はあまりマイナスとなるケースが少なく、受け入れやすい傾向にあります。キャリアップのため転職を考えているPTは検討してみるのも良いでしょう。

老健はさまざまな疾患をもつ高齢者を対象としています。病院で培った経験は必ず役に立ちます。
精神的・肉体的ストレス
特に急性期では、患者さんの病状の変化やリス管理に注意払わなければならない。また、医療現場では介助をしながらリハビリを行います。さらに、リハビリ以外の業務も多く精神的・肉体的にもストレスがたまりやすい状況にあります。
また、理学療法士は医療分野に限らず、他職種と連携しながら業務を遂行するため、他職種の医療従事者と関りが密接です。そのため、人間関係が原因で退職するケースが非常に多く見受けられます。
PTの給与

病院勤務の理学療法士の平均年収額は約431万円に対し、他の職種は以下のとおりです。
理学療法士の平均年収は医療スタッフの中では高いとは言い難いのが現実です。夜勤の介護職に比べると給与が低いケースもあります。せっかく国家資格を取得したのに報われていないと考えて不満が募ることもあるでしょう。
とはいえど、同じ医療分野の病院でも、年収50万円が生じます。近隣の病院と比較してみるとよいでしょう。
まとめ
病院で働く理学療法士には、さまざまな患者さんの回復を支えられるやりがいや、専門スキルを高められる魅力があります。
一方で、チームの一員として調整を必要とする場面や、責任感の重さにストレスを感じることもあります。病院に就職や転職を検討する際は、これらのメリット・デメリットを踏まえ、自分の性格や働き方と照らし合わせて考えることが大切です。
病院での理学療法士の仕事は大変な面もありますが、患者さんの生活の質向上に貢献できるやりがいのある職場です。ぜひ自分に合った働き方を見つけて、理学療法士としてのキャリアを築いてください。

